2003.09.06中国新聞より                                      

9月4日を櫛(94)浜の日に
回顧の航空写真展
地元団体イベント
浜辺のアーチ郷愁
櫛の日
「櫛浜の日」に、航空写真を見な
がら郷土の変遷をたどった住民ら

 9月4日を「櫛浜(くしはま)の日」にしようと、周南市櫛浜地区の活性化グループ「華雲塾」が4日夜、航空写真で戦後の変遷をたどる写真展と講演会を市櫛浜コミュニティセンターで開いた。住民60人が集まり、懐かしい写真を見ながら、昔話に花を咲かせた。
 航空写真は、1948年から2001年までの計7枚。塾メンバーで土地家屋調査士の冨永弘さん(45)が、国土地理院から購入した。
 1948年当時は「櫛ケ浜」の由来とも言われるアーチ型の海岸線が残るが、年を経るごとに埋め立て地が増えて干潟が消え、田畑は家や工場に変化。
 塾長の青木義雄さん(39)らが、一枚一枚写真を見ながら当時の時代背景を交えて解説した。
 「子どものころ、細い路地を抜けて道を降りるとすぐ海岸だった。よく泳いだ」と幼稚園長の池田信子さん(59)。商店街や、漁船がポンポンと出港する様子など「にぎやかだったね」と友人らと語り合っていた。
 写真は30日まで山口銀行櫛ケ浜支店で展示する。6日は、江戸時代にオランダ船を引き揚げて偉人とされる村井喜右衛門にちなみ、ウォークラリーを開催。古里の歴史を再確認する。
 華雲塾は来年以降も、9月4日に地域再発見イベントなどを検討する。